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日本映画には、戦後、大手といわれた映画会社が6つありました。

現在も一部上場企業として健在な東宝、東映、松竹、そして新東宝(1961年倒産)、大映(1971年倒産)、日活(1993年倒産)です。

うち、大映と東映は東京と京都のダブル撮影所体制でしたので、撮影所としては8ヶ所ということになります。
松竹も同様なのですが、こちらは京都撮影所が完全にサブ扱いで、しかも1965年にいったん閉鎖して別会社化(京都映画)されたため、勘定に入れるかどうかは微妙です。これを入れていいなら、たとえば東宝には宝塚映画とか東京映画とか別の撮影所がグループに存在した(現在はとも閉鎖)からです。

ただ、松竹は現在東京(大船)の撮影所を閉鎖してしまったため、この京都撮影所が唯一のスタジオとなっています。

その他、旧大映の京都撮影所もすでに閉鎖されました。

新東宝の撮影所は、倒産後も新会社「国際放映」として、東宝傘下で一部を維持し続けていますが、今は劇場映画を製作することは滅多にないようです。
まとめますと、現在、日本映画の伝統的撮影所としては、東映東京、東映京都、東宝が一貫した流れで存続しており、日活、大映東京(現・角川大映)、松竹京都、国際放映をあわせて7箇所ということになるでしょうか。

他に変り種として、新東宝第二撮影所がピンク映画専門の大蔵映画スタジオとして十数年維持されていましたが、これも今は存在しません。

全盛期には、平行して五、六本もの映画が同じ撮影所で撮影され、休憩時間には数百人のスタッフや俳優で門前の商店街までが溢れかえったといわれる活気は、現在はいずれの撮影所にも残されてはいません。

(2)に続きます!